私たちは結婚準備の開始時は、いいなと思う会場を自分たちなりに探し、すでに契約をすませた式場がありました。
しかし、自分たちの仕事柄か、出会ったその日に「値引きをするから」と何百万もの契約を結び、コミュニケーションもそこそこのプランナーさんに大きな仕事をお任せすることに疑問を感じていました。

式予定がだいぶ先だったこともあってか、契約後、電話にて問い合わせた時、担当者に全く別のお客様と間違われ、「違う人の話をしていませんか？」と尋ねてもはぐらかされ、後日会ったときにも何の謝罪もありませんでした。

間違えていたことを認めなかったとしても、「スムーズな対応ができず（話がかみ合わず）申し訳ございませんでした」の一言が欲しかったと、２人ともがっかりしました。

そういった人に、大きなお金を払うのであれば、自分たちがやりたいことを実現させてくれ、一緒に寄り添って準備を進めてくれる人にお願いしたいと思い、探し始めたときに出逢いました。
会場を決めるタイミングのかなり初期の段階で「お二人の結婚式のコンセプトを考えてください」と宿題をいただきました。
コンセプトなんて、いろいろ決まってからじゃないとわからないのでは、と戸惑いましたが、考えることで自分たちが何を表現したくて、何を大切にしたいのかが、分かるようになりました。

その後、イメージカラーの選定。
またイメージする音楽、イメージする香りまでをヒアリングしていただきました。その時点では全然分からなかったものもありましたし、その後変更になったものもたくさんありましたが、一度考える機会を下さったことで、

「この色を使いたいから、この音楽の方がいいのかな」等と様々なことがリンクしていき、自分の頭の中を整理していくことができました。悩んでるときには、「こんなのはどうですか」と助け船を出してくださり、私たちが答えを出すまで長時間おつきあいいただきました。

プランナーの葉山さんは私たち（特に新婦）にイメージしているものがたくさんあることを、早い段階で理解され、「提案する」ことよりまず先に、私たちに「考えさせる」きっかけを作ってくださいました。
時間も手間もかかったと思いますが、そのサポートがうれしかったです。一緒に作っている、という感覚もとても強くありました。

プロのクリエイターの皆様「プロ意識」というものがかなり強く、自らの経験から来る実力と、そしてこちら側の要求を受け入れて下さる心持ちが一般の式場にはないものではないかと思いました。

こちらは一生に一度の機会、と必死に感じていましたが、何年間も、そして何件も結婚式を受け持たれているはずの方々が、私達と同じだけ必死に式の成功を考えてくれている姿勢がうれしかったです。
長時間打ち合わせをしていただき、夜遅い時間の連絡にも対応いただき、本当に頼り切ってばかりでした。

当日の荷物の移動、タクシーの手配や移動中のサポート、ゲストへの対応、急なお願いにも対応してくださる柔軟さ、二次会へ行くための準備、ホテルへの荷物の移動と、お見積書には載っていない、当日の様々な気遣いはすばらしかったです。
手作り品の持ち込みや、友人カメラマンへの依頼等、やりたいことはすべてさせていただきました。